今のままで「いい人材」は来る?
企業が採用サイトを活用するメリット

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投稿者:USAMI HIROYUKI

コンテンツディレクターの宇佐美です。早速ですがみなさんにクイズです。「人は城、人は石垣、人は堀」という名言を残したのは誰でしょうか?

……正解は、“甲斐の虎”の異名でも知られる戦国武将の武田信玄です。諱は「晴信」、通称「太郎」で知られる、あの信玄ですね。この言葉、正確には「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」と続き、「どれだけ堅牢な城を作っても、人を蔑ろにしたら滅びてしまう(だから何よりも人を大切に考えなさい)」という意味だと解釈されています。

これと同じような意味の名言に、「事業は人なり」というものがあります。こちらは“経営の神様”とよばれた松下幸之助の言葉ですが、企業経営においてこの「人を一番に考える」というポイントをとくに実践すべきなのが、採用活動ではないかと思います。本題まで少々長くなりましたが、今回は企業が採用サイト(リクルートサイト)を活用するメリットについて考えてみます。

 

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採用は将来のために欠かせない「種まき」

武田信玄がいうところの「城」「石垣」「堀」になる人材を獲得するための採用は、企業の将来を創るうえで非常に重要な活動です。

ですが、実際には採用方針が不明確だったり、“それっぽい求人広告”を出して満足していたり、忙しさなどを理由に採用活動の優先順位が下がってしまったりと、万全な体制を整えている企業はあまり多くありません。「採用活動はしているけど、入社後3年以内の離職率が非常に高い」「中途入社メンバーのミスマッチが多い」「忙しくて現場の社員に協力してもらえず、いつも後回しになっている」といった企業も、効果的なリクルートはできていないといえるでしょう。

採用は、3年後、5年後、10年後においしい果実を収穫するために欠かすことができない「種まき」の工程です。丁寧に種をまかなければおいしい果実を収穫できないように、採用に力を入れなければ将来性のある優秀な人材は獲得できません。

そもそも、こんな採用活動していませんか?

以下の2点、思い当たる節がある方もいるでしょう。

採用活動を人事担当まかせにしている

経営者や事業責任者が採用方針などを人事担当に「丸投げ(もしくはそれに近いいい加減な指示)」してしまうと、会社の理念や方向性を求職者に十分に伝えることができません。また、人事が他部署の協力を得られなければ、採用活動のスタートが遅れてしまうこともあります。新卒も中途も、採用活動の遅れは優秀な人材の取りこぼしに直結しかねません。

一貫したコンセプトで活動できていいない

極端な話、経営者がすべての履歴書・エントリーシートに目を通し、すべての説明会に出席してビジョンを伝え、すべての面接を行えるなら「一貫した採用」が実現できるでしょう。しかし、それは現実的ではありません。だからといって、人材要件や選考基準にブレがあると求職者の目には魅力的に映らないですし、それだと優秀な人材の獲得は難しくなってしまいます。

良質な採用サイトを持つメリットとは

こうした悩みを抱える企業がしっかり活用したいのが、採用サイトです。

近年の流れでは、『リクナビ』『マイナビ』『DODA(デューダ)』『エンジャパン』といった求人媒体をチェックした求職者のほとんどが、企業の採用サイトを見に来ることがわかっています。つまり、求職者のほとんどが求人媒体のページだけでは十分ではないと考え、求人媒体の企業ページよりも深い情報を求めて採用サイトに訪れる、ということです。

  • 「求人広告は出したけど採用サイトは作っていない」
  • 「ないよりはマシだから“とりあえず”で作ってある」
  • 「コンテンツが変わらないから去年から同じサイトのまま」
  • 「公式サイトに募集要項を載せただけになっている」

という企業は、自社の採用サイトを作ったり、充実させたりすることで、「本当に来てほしい人材」に出会える確率が高まるかもしれません。いや、きっと高まるはずです。

また、採用サイトを見て企業理解を深めた段階の求職者を説明会に呼べれば、説明会の質が向上して短時間でより本質的な話をすることができます。採用サイトをしっかり読み込んでもらえているか否かは面接時に話せばわかるので、人材の質やキャリアのマッチングを精査するうえでも効率的です。

優秀な人材を獲得しやすい採用サイトとは?

優秀な人材を獲得しやすい採用サイトのポイントをまとめてみました。

他のサイトでは得られない情報があること

求人媒体とほぼ同じ情報を掲載している採用サイトも少なくありません。しかし、採用サイトの目的は、求人媒体をチェックして訪れた求職者に会社について深く理解してもらうこと。求人媒体の情報を「前提」とし、より深い理解に導けるコンテンツが必要です。

実際に働く求職者が知りたい内容であること

自分が入社した際に、誰と関わるのか、どんな1日を過ごすのか、1年後にどう成長できそうか、といった「入社後のイメージ」がクリアになる情報を求職者は求めています。その会社ならではのコンテンツ(人や取り組みなど)を探してみましょう。

理念やビジョンがわかりやすく伝わること

採用活動において企業と求職者のミスマッチが起こりやすいのが、理念やビジョンに関することです。会社が進んでいく方向やその将来性をきちんとコンテンツ化して伝えられれば、入社した人は長く働いてくれる可能性が高くなるでしょう。

採用サイト事例から、“脱ミスマッチ”を学ぶ

豊通シスコム採用サイト|新卒採用・中途採用

ご紹介する事例は、豊田通商グループのシステムインテグレーターとして知られる株式会社 豊通シスコムのリクルートサイトです。このサイトでは、「分かりにくい事業を分かりやすく紹介する」「そこで働く社員(先輩)の顔や仕事をたくさん見せる」という点から情報を発信し、求職者のイメージを膨らませることに努めています。

採用に課題を抱えている経営者の方や人事・採用担当の方は、どんなコンテンツが求められているのか、求職者目線でこちらのサイトを回遊してみてください。これまで考えてこなかったような発想を見つけられるかもしれません。

まとめ

ユーザーにとって有益な情報を発信し、欲しい人材を引き寄せる――。まさに、採用活動もコンテンツマーケティングといえます。

近年では、「就職時(転職時)の高給」よりも「会社のビジョンの魅力」や「社会貢献性」で企業を選ぶという人が増えており、そういった人たちにしっかり自社を見つけてもらえるような採用サイトを持っておきたいですね。新卒採用の時期が終わっても、次の「種まき」の時期を逃さないように準備しておきましょう。

 

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HIROYUKI USAMI

コンテンツディレクター/ライター

前職はスポーツ系週刊誌の編集者。現在は週2日休めること、DAZNが台頭したことなどから、当時よりもスポーツ中継を満喫する日々。やるほうはからっきしなので、体力の低下が著しい。自分の仕事をママ友・パパ友にうまく説明できず、コンテンツディレクターとは何者かを自問自答する日々。

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