施設の取材・インタビューライティング
コンテンツは企画書が重要
情報メディアにはエンタメやレジャー、病院、公共サービス、冠婚葬祭といったさまざまなジャンルがあり、それぞれが私たちのニーズを満たしてくれています。中でも実際に現場や担当者を取材したコンテンツは説得力があります。そのため、できるだけ多くの施設を取材し、ライティングコンテンツを充実させることが重要です。
しかし、コンテンツの充実を考える皆様は、取材の申し込みに「企画書」が必要だということをご存知でしょうか?
ここにおける企画書というのは、「取材依頼書」、「取材依頼状」と呼ばれることもあり、その施設をどのように紹介するかまとめた書類のことです。取材をお願いするときや、メディアへの掲載許可をもらう際に提出するのが一般的です。
ところが、企画書の内容によっては取材を断られる場合もあり、企画書が情報メディアの信頼性を左右するといっても過言ではありません。
ここでは企画書の必要性や、作成時に気を付けるべきポイントについてご紹介します。
取材対象の施設のリストアップは本当に十分ですか?
まず、どの施設を取材対象とするかを決める必要がありますが、コンテンツをいくつ掲載するか、どの施設にするかを選定する必要があります。情報メディアのコンセプトに近いものから優先順位が高くなっていきますが、中には取材を申し込んでも断られるケースがあります。断られることを想定して、掲載する数よりも少し多めにリストアップしておきましょう。
候補が少ないと一つでも断られた場合、再度他の施設を探すなどの手間がかかり、スケジュールが遅れてしまいます。
断われるのは仕方がないことですが、「弊社の情報メディアに掲載させてください」と口頭だけで取材を申込むケースは極めて稀です。通常、施設へ取材を申し込む際は一緒に企画書を出すことが多く、この企画書がしっかりとつくりこまれていれば、断わられることも少なくなります。
取材対象施設にとってメリットを考えよう
実際に取材の申込みをすると以下の3種類の返答があります。業界やタイミングなど、申し込み先の背景によっては異なる場合もありますが、よくあるパターンを見ていきましょう。
パターン1. 即OK
施設取材のハードルが低く、情報メディアの知名度や認知度が高いため、承諾を得やすいパターン。担当者に決定権がありスムーズにいくこともある。
パターン2. 検討
担当者が施設取材の判断をする決定権を持っておらず、上司などの許可に少し時間がかかる。情報メディアのことをよく知らないので改めてちゃんと調べたい、または企画書をよく見てから判断したいというケース。
パターン3. 掲載NG
時期的に忙しいタイミングだった、経営者の方針で外部に出ない、出る必要がないほど忙しい・儲かっている。または、情報メディアのコンセプトに合わない、企画書の内容に魅力を感じないのでやる意味がない。
取材を受ける側も暇じゃない
当然ですが、施設側も本業があります。取材を受ければ宣伝になるので決して悪い話ではないのですが、そのメディアに掲載するメリットがなければ時間の無駄になります。掲載メディアの読者・ユーザーにどう伝えるのか、写真や文章はどうなるか、また、施設の特徴や魅力は伝わるのかなど、取材を受けていただく側のメリットを伝える必要があります。そのためには企画書の内容が重要になってくるのです。
伝えるべき7つのポイント
希望の施設の取材掲載許可を一つでも多く獲得するために、以下のポイントを抑えて企画書を作成しましょう。
- 掲載する情報メディアについての説明
- 掲載することで施設側が得られる効果
- 掲載までの流れ
- 企画内容の説明
- 掲載参考ページの紹介
- 取材時にどのような質問をするか
- どのような写真を掲載したいか、その意図の説明
企画内容に沿ったベストな写真の掲載意図も伝えよう
いくら施設の紹介とはいえ、外観写真だけでは施設の魅力を伝えることができないので、その施設にしかない特徴を捉えて魅力を伝えるようなフォトディレクションが必要です。また、季節などのタイミングによっては取材時にベストな写真が撮れないこともあります。その場合は、施設が保有している写真を提供してもらいましょう。企画の趣旨に合った魅力的な写真が必要な意図を説明すると、施設側の協力が得やすくなります。
OKの出やすい企画書は事前準備が大事
企画書に納得してもらうには、その施設のことをよく調べて魅力を理解してから企画に落とし込むことが重要です。事前に集められる情報は人づてやWeb上の口コミなどあらゆるチャネルで情報収集しましょう。その上で施設の魅力を細かく分類し、あらかじめ整理しておきましょう。
施設のコンセプトや背景
施設側がユーザーにどう楽しんでもらいたいか、その施設でサービスを提供する背景にどういう想いがあったのかなどに着目し、施設のコンセプトに沿った企画書を作成しましょう。
設備
提供している設備の良さや、「世界初の○○」などの限定感、質の良さ、清潔さ、新しさ、逆に歴史があるなど、ユーザーにとって魅力を感じられる切り口を見つけましょう。また、最新設備などを導入している場合は、「従来ではできなかったこと」や「新設備でできるようになったこと」を調べておくと、その施設を上手にアピールすることができます。
対象者・ターゲット
どのような人が楽しめるか、どういう人に来てもらいたいかなど、施設とユーザーをマッチングする上でキーになるポイントに着目します。さらに、実際に施設を利用している方の特徴や年齢層などを入れると、ユーザーが施設を選ぶ際の大きな判断材料にもなります。
どんなことが得られるのか
その施設を利用することで得られる物、気持ち、体験など、ユーザーにとって楽しめるポイントを事前に調べておくのもポイントです。また、他の施設にはない特徴や魅力、サービスなどを探し出し、そこを大々的にアピールすることで競合との差別化を図ることもできます。そうすることで施設側にもメリットが生まれます。
見頃・タイミング
施設によっては見頃やイベントのタイミングなどの情報が必要になる場合があります。
例えば、公園であれば時期によって見られる花や景色が変わりますし、飲食店であれば旬の食材やブームなどがあり、期間限定の楽しみになります。そのため、その施設を利用するのに適した時期や、季節ごとの楽しみ方なども知っておくようにしましょう。
人・人柄
施設というと設備や建物に気をとらわれがちですが、サービスを提供しているのは人です。施設の外観や設備、飲食店であれば味が多少劣っていたとしても、サービスの良さや雰囲気で施設を選ぶユーザーは大勢います。そのため、公式サイトや実際にその施設へ行った人の口コミなどを参考に、従業員の方の人柄や雰囲気にも注目してみましょう。
イベント情報
取材先が商業施設や教育機関であれば、定期的にイベントを開催しているケースが多いです。例えば、映画館などのエンターテインメント施設であればレディースデーがあったり、学校であればオープンキャンパスや学園祭があったりします。ユーザーの中にはこういったイベント目当てで施設を選ぶ人もいるため、その施設に関する情報を細かく確認することが大切です。
中でも特設展のような一度しか開催されてないイベントは貴重なので、必ずチェックする必要があります。
アクセス
施設の下調べで意外と忘れがちなのが、アクセス情報です。「住所と電話番号がわかればいいだろう」と考える方も多いですが、ユーザー目線で考えてみるとそれはあまり親切とはいえません。現代では簡単にマップ表示できるアプリケーションもありますが、最寄りの駅や所要時間などがあるとわかりやすくなります。また、ホテルなどでは車での送迎を行っている場合もあるので、実際に自分がその施設に出かけるつもりでアクセス情報をチェックしましょう。
電車と車両方のアクセス情報があるとさらに親切で、わかりにくい場所にある場合は目印となる交差点や建物を調べておくのがおすすめです。
施設の取材・インタビューは良いところ探しを徹底的に
企画書の作成で最も大切なことは、その施設のサービス内容はもちろん、メリット・デメリットまで徹底的に理解し、自分自身がその施設を好きになることです。自分が好きであれば自然と人に勧めたくなりますし、伝えるべき要点をユーザー目線でわかりやすくまとめることができます。
これらのポイントを企画書に落とし込むことで、施設とユーザー両者にとって有益な内容となり、掲載を快く承諾してくれるようになります。まずは取材対象を深く理解することから始めてみましょう。
また、弊社では訪問取材、電話取材問わずに施設取材・インタビューの対応をしておりますので、「企画書の書き方がわからない」「そもそもどの施設を掲載すればいいの?」など、メディア作成で困ったことがあればお気軽にお問合せください。実績豊富なプロ集団になりますので、きっとお役に立てると思います。
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